
「バルサンを焚いたのに、まだトコジラミが駆除できてない…どうして?」
実は、トコジラミにはバルサンが効きにくいケースが多く、しっかりと駆除するには正しい知識と対策が必要です。
本記事では、「バルサンが効かない理由」や「トコジラミの効果的な駆除方法」をわかりやすく解説します。
さらに、再発を防ぐための予防法やチェックポイントも紹介します。
この記事を読むことで、「なぜ効かなかったのか」が理解でき、今後の適切な対応が取れるようになります。
トコジラミの被害を一刻も早く止めたい方は、ぜひ最後までお読みください。
もし一刻も早くトコジラミの被害を食い止めたい場合はプロのトコジラミ駆除業者を利用するのも方法の一つです。
トコジラミにバルサンが効かないのは本当?
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まず結論からいうと、「バルサン」のような燻煙(くんえん)剤だけでは、多くの場合トコジラミを根絶するのは難しいです。
その理由はいくつかあり、実際に厚生労働省も「隙間に潜んだトコジラミには、燻煙剤は有効性が低い」と注意を促しています。
たとえば、トコジラミ(南京虫)は、布団の継ぎ目・壁の隙間・家具の裏など「人の目につきにくい狭く暗い隙間」に潜みやすいため、燻煙剤では殺虫成分が「届きにくい/届かない」ことがあります。
また最近では、トコジラミの「薬剤耐性」が問題視されており、かつて効果があった殺虫成分でも効き目が落ちているとの報告も。
そのため、「バルサンをしたのに消えない」「しばらく経つとまた見かける」と感じる方が多いのは、決して気のせいでも珍しいことでもありません。
バルサンが「効かない」の声が多い理由は?
実際、ネットやSNSでは「バルサンを焚いたのにトコジラミが消えない」「煙で逃げて、かえって広がった」といった声が多く見られます。
こうした声が多い理由は、「隙間に逃げ込む+薬剤耐性」の組み合わせが少なくないからと考えられます。
参考サイト:アース製薬
なぜバルサンでは駆除しきれないのか?3つの原因
主な理由は以下のとおりです。
- 潜み場所が深く・隠れやすい
トコジラミはベッドや布団だけでなく、壁の隙間、コンセントまわり、家具の裏、畳の継ぎ目など、目につきにくい場所に潜みやすい。燻煙剤の薬剤はその隅々まで届かないことが多い(厚生労働省)。 - 薬剤耐性の存在
過去に効いた殺虫成分に対して、抵抗性を持つトコジラミが増加。特にピレスロイド系など、一般的な市販殺虫剤では効果が下がる可能性あり。 - 卵や幼虫が生き残る可能性
燻煙剤やエアゾールでは成虫にある程度の効果があっても、卵や壁の奥にいる幼虫には効きづらい場合も。そのため、「一時的に見えなくなっても、後に再び現れる」ことあり。



トコジラミは狭くて奥まった場所に隠れるから、バルサンの煙が届きにくいです。
薬が効きにくい「耐性持ち」もいて、市販の殺虫剤では駆除しきれないことも。
卵や幼虫はさらにしぶとく、駆除後にまた出てくる原因になります。
トコジラミにバルサンを使う際の注意点
「バルサン=効果がない」というわけではありませんが、使用する際には「過信しないこと」が大切です。
燻煙剤を使用するなら、潜み場所の把握と補助的な処理を組み合わせることが重要です。
種類によっては効果が期待できるケースもある
たとえば、燻煙剤ではなく「有機リン剤・カーバメート剤」などを使った殺虫処理は、トコジラミに対して一定の有効性があると報告されています(厚生労働省)。
ただし、この場合でも“薬剤耐性の可能性”を考慮する必要があります。使用する薬剤の成分をよく確認することが大切です(厚生労働省)。
使用前に知っておきたい!効果的な使い方のポイント
燻煙剤を使用する場合、次のような工夫が効果を高めます。
- 家具と壁の隙間、ベッドの継ぎ目など、トコジラミが潜みやすい場所を可能な限り整理・露出させておくこと。
- 使用後すぐに部屋に戻るのではなく、数時間以上換気と掃除を行い、死骸や糞などをしっかり取り除くこと。
- 燻煙剤だけに頼らず、掃除機や熱処理、洗濯など他の手段と併用すること。
使用後にやってはいけないNG行動
以下のような行動は避けましょう。
- 「一度やったから大丈夫」と思って放置する → 卵や隠れた幼虫が生き残って再発する可能性あり
- 燻煙後、家具や衣類をそのまま戻す → 隠れ場所を再び与えてしまう
- 薬剤の成分を確認せず、安易にスプレーを使う → 効果が不十分で、かえって耐性を促すことがある
せっかくバルサンを使っても、これらの行動をしてしまうと効果が薄れてしまいます。
トコジラミに効果のある方法は?
「バルサンだけでは不十分」という事実をふまえると、より確実な対策は「複数の手段を組み合わせた駆除」です。
厚生労働省も、薬剤だけでなく「熱処理・物理処理」などを含めた総合的な方法を推奨しています。
参考:厚生労働省
バルサン以外の効果的な方法
- 熱処理(加熱):約49℃で1分、あるいは41℃で100分の加熱でトコジラミを死滅させることができる
- 吸引(掃除機):トコジラミや脱皮殻、卵が潜む隙間に掃除機をかけることで、補助的な対策として有効
- 寝具や衣類の処理:布団やマットレスを洗濯・乾燥、または熱風処理することで、高温に弱いトコジラミに効果あり
ただし、どの方法も「潜み場所をしっかり把握して、徹底的に処理する」ことが前提です。
自己処理には限界があることを理解しておきましょう。
自力での駆除が難しい理由とは?
- トコジラミは夜間に活動し、人の目につきにくい隙間に潜むため、目視だけではすべての個体を確認・処理するのが困難
- 卵が壁の奥や布団の裏、家具の継ぎ目など、殺虫剤や熱風が届きにくい場所にあることが多い
- 一部には薬剤耐性があるため、市販の殺虫剤や燻煙剤では効果が低くなることもあり
「駆除できたと思ったのに、数週間後にまた見つけた」という声が後を絶たないのは上記のような理由があるためです。
トコジラミの駆除を成功させるために
一度発生してしまうと、再発のリスクも高まります。駆除後の予防や日常的なチェックが非常に重要です。
再発リスクを減らすための予防対策
- 荷物の持ち込みに注意
- 寝具・ベッドまわりの清掃・点検を定期的に実施する
- 家具や衣類の整理整頓
荷物の持ち込みに注意
→旅行や出張から帰宅した際は、バッグの中身や衣類をすぐに点検しましょう。特にホテルや公共施設からの持ち込みには注意が必要です。
寝具・ベッドまわりの清掃・点検を定期的に実施する
→隙間や裏側、マットレスの下などを念入りにチェックしましょう。
家具や衣類の整理整頓
→不要なものを減らすことで、トコジラミの隠れ場所を減らし、潜みにくい環境をつくりましょう。
自宅でできる日常的なチェックポイント
- 定期的に「明るい時間に消灯 → 数分待つ → 寝具まわりや家具の下をチェック」して、不自然な死骸・脱皮殻・血痕がないかを確認します。
- 布団やシーツは高温洗濯または乾燥機で定期的に洗うようにしましょう。特に旅行後や人の出入りが多い時期には注意が必要です。
- 中古家具・ソファー・マットレスなどを購入・搬入する際には、事前に入念な点検と消毒を行いましょう。
まとめ|バルサンだけでは不十分。正しい対策で徹底駆除を!
- トコジラミは隠れやすく、卵や幼虫が残る可能性があるため、燻煙剤(バルサン)だけでは駆除が難しいケースが多い
- 最近では薬剤耐性のトコジラミも増えており、市販の殺虫剤や燻煙剤の効果が落ちてきている
- 駆除するには、熱処理・掃除機による吸引・寝具の洗濯など、複数の方法を組み合わせるのが効果的
- 駆除後や未発生時にも、荷物チェック・寝具の定期洗濯・家具の整理などを習慣にすることで、再発防止となる
バルサンに頼るだけで終わらせず、正しい知識と対策でトコジラミの被害を未然に防ぎ、再発も防いでいきましょう。
もし「自力での対策に限界を感じた方」は、早めに専門の駆除業者への相談も視野に入れてみてください。
手遅れになる前にプロの手を借りることも有効な手段の一つです。